もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「どーなってんのこれ」
昼休み、私は近藤に詰め寄った。
「まぁ落ち着けよ~ハヅキにあんな風に脅されたらショーガナイだろ」
呑気にそう答えるヒトゴトの近藤。
ていうか…ハヅキ?脅されたら!?
「あっ…」
私の顔色を見て自分が口を滑らせたらしいことに気付いた近藤。
「…ちょっと俺一回トイレ「待て」
私は立ち上がろうとした近藤のネクタイをつかみ無理矢理椅子に座らせた。
オエッと首をしめられ苦しそうな近藤。
「おまえほんっと暴力的な奴だなぁ!」
「うっさい。それより知ってること洗いざらい全部話して」
ネクタイをつかみんだまま睨みをきかせる私に、
「…とりあえず手離せ。こんなとこハヅキに見られたら殺される…」
怯えたようにそう言った近藤が、やんわりと私の手を引き剥がした。
そして教室をキョロキョロ見回してから、話始める。