もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】





「ハヅキがさぁ、クラス中の男子脅してまわってんだよ。
“早見紗英は俺の女だから手出したら殺す。近づいただけでも殺す”ってさ」



「…は?」



「あいつ基本いい奴だけどたまに尋常じゃなく怖ぇーんだよなぁ~」



そのときのことを思い出したのか近藤がブルリと身震いした。




…俺の女だから?近づいたら殺す?






「…何言ってんのあいつ!?」



「うるさっ!知らねーよハヅキに言えよ。お前ら付き合ってんだろ?」



「付き合ってないっ!!」






最悪だ…



はやく次の彼氏がほしいのに。



こんな幽霊でゴキブリ状態じゃ彼氏なんて到底ムリ。フツーに話だってできない。






これは…



一刻もはやくハヅキと別れなければ!!





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