もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「絶対ロクなことじゃないでしょ」
バレンタイン前日の日曜日。
突然家に押しかけた私に、彩心があからさまに迷惑そうな顔をする。
ちょうど今から、片想いしているカフェの常連さんにあげるガトーショコラを作るところだったらしい。ちょうどよかった!
「まぁまぁ、いいじゃん!一人より二人で作る方が絶対楽しいって~」
机の上に持参してきたチョコの材料を並べる私。
ミルクチョコレート、生クリーム、ココアパウダー、そして…大量の七味。
「……やっぱロクなことじゃない」
「いや~楽しいねぇ、バレンタインって!」
目には目を。歯には歯を。
復讐には、復讐を。ってね♡