もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
というわけで放課後。
私はハヅキを屋上前の階段踊り場に呼び出した。
「好きだねー、ここ」
にこにこしているハヅキ。
ハヅキはいつも笑顔。
誰と話すときも。誰に囲まれてるときも。
「で?もしかしてチョコでもくれんの?」
えっバレてる!?いやでも、さすがに地獄チョコを用意してきたとは思わないはず…!
「そ、そうだよ!一応彼女だし?」
まぁ今日でそれも終了だけどねー!
私は素知らぬ顔でハヅキにラッピングした生チョコを渡した。
「はいこれ!ハッピーバレンタイン!」
ようこそ地獄へ!