もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「………え」
絶句。ちょっと待って。
もしかして、もしかしなくてもハヅキ、味覚が大変狂ってるんじゃ。
…それか私が間違えた?
昨日はハヅキだけの分じゃない、私と彩心用に、ふつうにおいしい生チョコも作った。
もしかして間違えてそっちラッピングしちゃった…?
などと推理を巡らせていると、プ、とハヅキが吹き出した。
「さぁちゃん、何その顔?うける」
失礼だな。
「お、おいしい…?ハヅキ」
おそるおそる聞くと
「……うん。ひとくち食べる?」
そう言ったハヅキが気付いたら目の前にいて
「…んっ」
私は拒否をする間もなく。
唇を塞がれていた。