もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】





それを自分の唇に持っていき、ペロ、と舐めるハヅキ。




「ん、おいし」




…っこいつ、やっぱ味覚おかしい…!ついでに頭もおかしい!





「最悪っ二回もキスするとか…う゛っ…」




もっと文句を言ってやりたいのにチョコのまずさが尾を引きすぎて言い返す余裕がない。



何でこんなにまっずいチョコ作ったんだ私…!





「なっ、なんでハヅキは普通なのっ…味覚バカなの!?」



「うーん、とっくにバカかも」





ハヅキが目を細めて私を見下ろしている。



なにか大切なものでも見るように。





「俺たぶん、さぁちゃんに出されたらカエルの死骸でもおいしく感じるんじゃない?」




何そのオソロシイもの!!





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