ホームズの子孫には敵わない
「その意味は、僕らの君に対する気持ちなんだ。僕らの気持ちを見つけてくれる?」

ワトソン先生に言われ、私は考える。ホームズさんからもらったのは、腕時計。ワトソン先生にもらったのは、ネックレス。

プレゼントには意味があると聞いたことがある。国によって、いい意味のプレゼントなどは違うらしい。私は日本人だから、日本での考え方でいいのかな?えっと、確かーーー。

私の顔が、一瞬にして赤く染まる。どうして今まで二人の想いに気づけなかったんだろう。恥ずかしくて、でもドキドキする。

腕時計の意味は、同じ時を歩んでいこう。ネックレスの意味は、永遠につながっていたい。

気がつけば、私を二人は真剣な目で見ている。私が意味に気づいたとわかったんだろう。いつもとは違う眼差しに、ドキッとしてしまう。

「和香……」

ホームズさんが私を壁に押し付ける。壁ドンというやつだ。少女漫画のような展開……。

「僕は、今まで誰かを好きになったことはなかった。恋なんて永遠に知ることはないと思っていた。でも、君が頑張る姿を見て惹かれていったんだ。永遠に愛してる」
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