キミ観察日記
ーーこんにちは、先生
あなたが憎み、そして、誰よりも幸せを願った少女は、こんなにも大きくなりました。
今、あるひとつの作品作りに力を入れているそうです。
それが完成し世に出たならば、児童虐待や凶悪犯罪者に対しての罪の軽さについて、少しは考えさせられるものとなるでしょう。
そのために、この子は筆をとったのです。
苦しみながら物語を書き上げようとしている。
僕は止めました。
だけど彼女は止まらなかった。