キミ観察日記
 たしか、服を汚してしまったはず。
 まっくらな場所でキラリと光るレンズを向けられていた。

 なのに綺麗な白のワンピースを着せられふかふかのベッドに寝かされている。

 そのうえ美味しそうな食事まで出てきた。

 そんな状況に、理解が追い付かない。

 それでも、

 ーーぐぅう

 カラダは正直だった。

 少女は箸をもち、食事を始めた。

 そんな少女を見てため息をつくと、与一は部屋からでていった。
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