キミ観察日記
「どういうことですか、先生」
「ひどく怯えては?」
「はい。目を見開いて、怖がっていたように見えました」
「それが起きたのは、入眠後一時間程度で。症状は数分でおさまりましたか」
「そうですね。正確な時間はメモしてあります」
「恐らくは、【夜驚症】です」
「……ヤキョウショウ?」
初めて聞く言葉に首を傾げる、与一。
「紅花さんは、環境の変化により、強いストレスを感じている。おまけに、ここ数日は覚えることもたくさんあって。心も身体もついていけていない状態なのでしょうね」
「僕が無理をさせすぎたせいですか」
「そういうわけでもないですよ。彼女が成長している証でもあるので」
「……でも。苦しそうでした」
「とりあえずのところは、特別な治療は施す必要もないでしょうから。どうか、君は今のまま彼女の側で、彼女のことを見守ってやって下さい」
「はい」
「明日は私があの子の面倒をみましょう」
「えっ。先生が?」
「お疲れでしょう。一週間、本当にご苦労様でした」
「ひどく怯えては?」
「はい。目を見開いて、怖がっていたように見えました」
「それが起きたのは、入眠後一時間程度で。症状は数分でおさまりましたか」
「そうですね。正確な時間はメモしてあります」
「恐らくは、【夜驚症】です」
「……ヤキョウショウ?」
初めて聞く言葉に首を傾げる、与一。
「紅花さんは、環境の変化により、強いストレスを感じている。おまけに、ここ数日は覚えることもたくさんあって。心も身体もついていけていない状態なのでしょうね」
「僕が無理をさせすぎたせいですか」
「そういうわけでもないですよ。彼女が成長している証でもあるので」
「……でも。苦しそうでした」
「とりあえずのところは、特別な治療は施す必要もないでしょうから。どうか、君は今のまま彼女の側で、彼女のことを見守ってやって下さい」
「はい」
「明日は私があの子の面倒をみましょう」
「えっ。先生が?」
「お疲れでしょう。一週間、本当にご苦労様でした」