キミ観察日記
相変わらず女みたいに綺麗な顔立ちの、年齢不詳な男に迫られどぎまぎする与一。
与一は、男の過去を知らない。
出会う前にどんな生活をしていたかなんて想像もできない。
「私が紅花さんに、君にしたことと同じことをしようとしているーーと思っています?」
「……するんですか」
「どうでしょうね」
「別に僕は。考えてませんけど」
「いいんですよ。ヤキモチを妬いても」
「そんな子供っぽいこと。僕はーー」
男が与一を抱き寄せる。
「君だって子供です」
「ちょっと、先生」
「明日は三人で遊びましょうか」
「いや。僕は……レポート書いてます」
「実は巷で流行りのゲーム機を購入してきました。ソフトも10本ほど」
テレビの横にある馬鹿でかい紙袋の正体はそれか、と与一は納得する。
「ヤる気満々じゃないですか」
「どれがいいか選ぶ時間が勿体ないと思いましたし。いずれ使うことになるなら、あってもいいかと。本当は、外に出ていっぱい身体を動かすようなことをさせてやりたいのですがね」
「まあ。無理ですね」
与一は、男の過去を知らない。
出会う前にどんな生活をしていたかなんて想像もできない。
「私が紅花さんに、君にしたことと同じことをしようとしているーーと思っています?」
「……するんですか」
「どうでしょうね」
「別に僕は。考えてませんけど」
「いいんですよ。ヤキモチを妬いても」
「そんな子供っぽいこと。僕はーー」
男が与一を抱き寄せる。
「君だって子供です」
「ちょっと、先生」
「明日は三人で遊びましょうか」
「いや。僕は……レポート書いてます」
「実は巷で流行りのゲーム機を購入してきました。ソフトも10本ほど」
テレビの横にある馬鹿でかい紙袋の正体はそれか、と与一は納得する。
「ヤる気満々じゃないですか」
「どれがいいか選ぶ時間が勿体ないと思いましたし。いずれ使うことになるなら、あってもいいかと。本当は、外に出ていっぱい身体を動かすようなことをさせてやりたいのですがね」
「まあ。無理ですね」