キミ観察日記
人は成長するにつれ、自らの意志で選び、決断しなければならない機会が多々訪れます。

たとえば、中学卒業後の進路選択。

中には将来のことまで親に決められてしまう子供もいるでしょう。
それが幸せか不幸せかなんて、他人が判断することではありませんが。

最終的にやりたいことを見つけるのは――どう生きるかを選ぶのは、キミの親でもキミの学校の教諭でもなく、キミ自身です。

キミの人生なのです。

誰かに選び続けてもらうわけにはいきません。

キミは操り人形ではなく、人間です。

【言われたことをきちんとこなす】優等生を高く評価し【個性を伸ばさず潰す】教育をされてきた、哀れな生徒たち。

彼ら彼女らは、いざ人生の分岐点に立ったとき、なにを思うのでしょう。

育つべきものも育たない。

犯罪者を生み出し、野放しにし、犯罪者が現場で指揮さえしている機関。

果たして大切な我が子を九年も預けるのにふさわしい場所なのか。甚だ疑問です」
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