キミ観察日記
与一はその夜、湯上がりの少女に浴衣を着せてやった。
「かわいい!!」
「先生の用意周到ぶりには……少し引く」
女の子に浴衣を着せるなど初めてだったので、動画を見ながらの着付けになった。
「おひめさまみたい」
「そうか?……どっちかっていうと。七五三」
「しちごさん?」
「子供の頃に神社などでする行事だ。僕はしたことないから、よく知らないが。女の子は着物を着て写真を撮ったりするみたいだぞ」
「ほしのおひめさまだよー」
「ああ。七夕の絵本に出てきた織姫のことか」
「オヨメサンみたい?」
「それは違うんじゃないか」
仕上げに髪のセットをしてやる。
編み込みでアップにしてやっただけだが、不器用ながらに上出来ではないかと手応えを感じる与一。
「かわいい!!」
「先生の用意周到ぶりには……少し引く」
女の子に浴衣を着せるなど初めてだったので、動画を見ながらの着付けになった。
「おひめさまみたい」
「そうか?……どっちかっていうと。七五三」
「しちごさん?」
「子供の頃に神社などでする行事だ。僕はしたことないから、よく知らないが。女の子は着物を着て写真を撮ったりするみたいだぞ」
「ほしのおひめさまだよー」
「ああ。七夕の絵本に出てきた織姫のことか」
「オヨメサンみたい?」
「それは違うんじゃないか」
仕上げに髪のセットをしてやる。
編み込みでアップにしてやっただけだが、不器用ながらに上出来ではないかと手応えを感じる与一。