敏腕専務はウブな彼女を染め上げたい~イジワルな彼の甘い言いつけ~
「でも、これまでずっと皆のアイドルを公言してきたのに、ひとりの男のモノになっちゃっていいのかな」
「むしろひとりだけのアイドルになったほうがいいって」
微妙な笑みを浮かべて即ツッコむ有咲さんに、私も同意してうんうんと頷いた。
エイミーが腕組みをして唸っているうちに、休憩時間も終わりに近づき、社長が「そろそろ戻るぞ」と声をかける。
皆が腰を上げ始める中、エイミーは座ったままだが、なにかを決意したようなきりりとした表情になる。
「……うん、そうだね。これからは、ひとりだけの永遠のアイドルになるように努力するのもいいかもね。よし!」
恋をする気になったらしい彼女は、勢いよく立ち上がり、張り切って武蔵さんと共に歩きだす。私は有咲さんと目を見合わせ、ふふっと笑った。
エイミーにも春が訪れるといいな、と願っていると、有咲さんが私と生巳さんに近づいてきて小声で囁く。
「雪成さん、本当はふたりのことを純粋に気にかけていたんですよ。きっと内心すごく喜んでます。素直じゃないので」
いたずらっぽく笑う彼女に、生巳さんも穏やかに口元を緩め、「そうだと思っておきます」と返した。
「むしろひとりだけのアイドルになったほうがいいって」
微妙な笑みを浮かべて即ツッコむ有咲さんに、私も同意してうんうんと頷いた。
エイミーが腕組みをして唸っているうちに、休憩時間も終わりに近づき、社長が「そろそろ戻るぞ」と声をかける。
皆が腰を上げ始める中、エイミーは座ったままだが、なにかを決意したようなきりりとした表情になる。
「……うん、そうだね。これからは、ひとりだけの永遠のアイドルになるように努力するのもいいかもね。よし!」
恋をする気になったらしい彼女は、勢いよく立ち上がり、張り切って武蔵さんと共に歩きだす。私は有咲さんと目を見合わせ、ふふっと笑った。
エイミーにも春が訪れるといいな、と願っていると、有咲さんが私と生巳さんに近づいてきて小声で囁く。
「雪成さん、本当はふたりのことを純粋に気にかけていたんですよ。きっと内心すごく喜んでます。素直じゃないので」
いたずらっぽく笑う彼女に、生巳さんも穏やかに口元を緩め、「そうだと思っておきます」と返した。