敏腕専務はウブな彼女を染め上げたい~イジワルな彼の甘い言いつけ~
現在、三十一歳の彼は、穏和かつ紳士的な性格で人望も厚い。社長の右腕となって仕事を完璧にこなす姿も、わが社ナンバーツーの専務という肩書きに相応しい。
ナチュラルな黒髪ショートがよく似合う、切れ長の瞳がクールでありながら優しさも感じる顔立ちは、イケメンだと言わない人はいないだろう。
そしてそして、なにより私の性癖……いや、乙女心をくすぐるのは、その顔にかけられた知的なスクエアフレームの眼鏡だ。
ブリッジを長い中指で押し上げる王道の仕草も、その瞬間やや上目遣いになる瞳が挑発的に見えるのも、色気を感じてたまらない。
そう、私は三度の飯より、眼鏡男子が大好物なのだ。
表面上はおとなしく真面目に仕事に取り組んでいるOLなので、密かに専務を盗み見て心の中で萌え転がっていることは、ごく限られた人しか知らない。専務本人でさえも、きっと。
目立たずに生きてきた地味な私は、容姿は平均的で服装も人並み。目が腫れるとお世辞にも可愛いと言えない顔になるので、とりあえず二重の瞳でよかったとは思っている。
二十六年間で彼氏ができたのは学生の頃に一度だけで、モテ期があった覚えもなく、当然ながら恋愛もまったく派手ではない。
ナチュラルな黒髪ショートがよく似合う、切れ長の瞳がクールでありながら優しさも感じる顔立ちは、イケメンだと言わない人はいないだろう。
そしてそして、なにより私の性癖……いや、乙女心をくすぐるのは、その顔にかけられた知的なスクエアフレームの眼鏡だ。
ブリッジを長い中指で押し上げる王道の仕草も、その瞬間やや上目遣いになる瞳が挑発的に見えるのも、色気を感じてたまらない。
そう、私は三度の飯より、眼鏡男子が大好物なのだ。
表面上はおとなしく真面目に仕事に取り組んでいるOLなので、密かに専務を盗み見て心の中で萌え転がっていることは、ごく限られた人しか知らない。専務本人でさえも、きっと。
目立たずに生きてきた地味な私は、容姿は平均的で服装も人並み。目が腫れるとお世辞にも可愛いと言えない顔になるので、とりあえず二重の瞳でよかったとは思っている。
二十六年間で彼氏ができたのは学生の頃に一度だけで、モテ期があった覚えもなく、当然ながら恋愛もまったく派手ではない。