彼女は突然、僕の前に現れた。
 「あ、伊織さん」
 数か月後、敦と伊織は恋人同士になった。
 「誰かのお墓ですか?」
 「うん。一人だった僕に幸せをくれた青い蝶の」
 数日後二人は結婚式を挙げる予定だ。
 「何かロマンチックですね。私もいいですか?」
 「うん、お願い」
 ユリが死んだ後、敦は家の近くの公園にユリを埋めた。
 「私を敦さんと会わせてくれてありがとうございます」
 伊織は手を合わせる。
 「行こうか、伊織さん」
 「はい!」
 「またね、ユリ…」
 二人は笑って公園を出る。
 突然として僕の前に現れた彼女は、僕に幸せを運んでくれた幸せの青い蝶であった。
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