私を、好きでいてくれた人

「ふふっ…私、久々に会った同級生に、なんて姿見せてるんだろうね?」


そう言って、私はミネラルウォーターを飲んだ。


「……確かに、今の早瀬の姿は、高校の時の早瀬からは想像できないな~」


「ね?本当に…」


私も……想像できなかった。

こんな大人になった、自分の姿…。


「俺には……キラキラして見えたから、早瀬のこと」


「え…?」


小林くんの言葉に驚いて、私は小林くんの横顔を見た。

"キラキラ"?

そんなだった?

あの頃の私…。


話してる内に、電車から降りてきた人達の人並みが視界に入ってきた。


「なんか、気づいたら結構話してたな?」


「うん……私、そろそろ…」


そう言って私は、残ったミネラルウォーターを持って、鞄を肩にかけ立ち上がった。


「あぁ…歩けるか?」


「うん、もうだいぶ平気」


「そっか」

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