私を、好きでいてくれた人
「着いてからのお楽しみだよっ」
「えー…」
っていうか、私を笑顔にさせてくれるんじゃなかったの?
自分で言うのもあれだけど…。
そして私達はアイスを食べ終えると、小林くんの言う目的地までバスに乗って行くことに。
「こっち方面来た事ないな…小林くんは知ってるところ?」
「まぁ、でも俺も小さい頃以来」
「”小さい頃以来”?」
どういうこと?
そう考えていると、小林くんがバスの”次止まります”のボタンを押した。
「次で降りるよ」
「うん…?」
そしてバスが、次の停留所に停まり、小林くんと一緒に私はバスから降りることに。
すると、建物がすぐに見えた。
「”科学博物館”…?」
「そう、って言っても用があるのは中にあるものだけどね?」
「中…?」
「おうよ、行こっ」
「あ…うん」