私を、好きでいてくれた人
「えっ!?”デート”?」
「まぁ、学生の時にってことだな」
「はい…?意味がよく…」
「ほらっ、いるじゃん、あそこにも学生カップル」
「えっ?」
小林くんの言う方向を見ると、ちらほら10代の学生カップルがいた。
「俺もあれくらいの時に来たかったんだよなぁ~デートで」
「そう…なんだ、なんとなく理解はしたけど、なぜ今日?」
「あっ!時間になる、中入るぞっ」
「えっ!?ちょっと…」
先に歩い行った小林くんの背中を追いかけて、私もプラネタリュウムがある部屋の入口に向かった。
中に入って席に着くと、隣に座っている小林くんが口を開いた。