私を、好きでいてくれた人
「そうだよね…ごめん」
「あー…あと、夏のポニーテールとか最高だったな~」
「えっ?ポニーテール?」
「そっ、男は好きなんだよポニーテール」
「そうなんだ…」
「そういうの無意識にやって、男心くすぐるところとか」
「くすぐるって…あれは単に暑いからで…」
「とにかくっ、あの頃の早瀬は俺にとってキラキラした存在なんだよっ」
小林くんが笑顔でそう言ってくれたことに、私は胸がいっぱいになった。
「……ありがとう」
「え?」
「過去のことだけど、そんな風に想ってくれてありがとう…嬉しいよ?素直に…」
「そ…?」
「うん…聞けて良かった、小林くんはもしかしたら言いたくなかったかもしれないけど…」
「そんなことねーよ…聞かれて驚いたけど、こっちも言えてスッキリしたよ」
「本当?」
「あぁ」