私を、好きでいてくれた人
いくら友達だからって、小林くん…口悪くなってきてない?
私の眉間には、シワが寄っていたかもしれない。
「じゃぁ、私以外の女性と来たらいいんじゃない?会社の人とか、女友達とか…」
「はぁ?会社の人にそんな人いないし、女友達なんて…早瀬ぐらいだから来てるんだけど?」
「えっ……」
”私ぐらい?”
「…悪いかよ?」
「別に…悪くはないけど…」
私がそう言うと、小林くんは再び笑顔でハンバーグに手をつけた。
「じゃぁ、次も俺店決めていいよな?」
「うん、まぁー…どうぞ」
「よっしゃ!んーうまいっ」
あまりにも美味しそうに食べる小林くんが微笑ましく思えてきて、私はふっ…と笑った。
「確かに美味しいよね、このハンバーグ」
「だろ?また来ような?」
「うんっ…」