私を、好きでいてくれた人
決意ー小林sideー
ーー3か月後ーー
そして、とうとう古田の結婚式の日がきた。
俺は久々に会った旧友達と話しながらも、今日の日を迎える古田を見た。
久々に見た古田は少し大人っぽくなっていた。
「相変わらず、イケメンだな…」
相手の女性は、どうやら大学時代のバイト先で一緒だった人だという。
二人は終始幸せそうに笑い合ったり、話したりしていた。
お似合いだった…。
何度見ても、古田が選んだ女性は、早瀬じゃなかった…。
そして、式後ーー。
男の友人達だけで、レストランで二次会を開く予定になっていて、そこでようやく、ゆっくり古田と話せると思った。
古田には、すでに心に決めた人がいる。
だから、今日他の女性の名前を挙げるのは違う気はしていたが、俺はどうしても古田に一言言っておきたくて、グラスを持って古田の隣に座った。