私を、好きでいてくれた人
「あー…うん、車は知ってるかもだけど、乗ってないよ?」
「そうなんだ?そっかそっかー…」
そっか…乗ってないんだ、良かった。
……ん、良かったって、私やっぱり…。
そして信号が青に変わり、車が再び動きだした。
「……なんで、そんなこと聞いたの?」
「え…?あっ…だから…」
「ごめんっ、ただ単にって、言ってたよな?俺の…気にしすぎだわ」
小林くんはそう言って、少し困った顔をしていた。
「……っ」
ちがうよ…。
気にしてるには、私…。