Thidori(そもそも幽霊って成仏するの?)入部編
「えーっ」

わたしも幽霊?わたしは女性のほうにふわふわ近寄っていく。あ、なんか楽しいかも!空飛ぶの気持ちいい。

「あんまり体から離れるとほんとに幽霊になるわよ」

女性が言ったのでわたしはすぐに自分の体の上に陣取った。でも、このお姉さんの体はどこにも見当たらない。

「お姉さん」と、わたしが呼び掛けるとすかさず、「香り、わたしは香りよ」と名乗ったのでわたしもすかさず、空中で正座して「わたしは千鳥です」と名乗った。

それから本題に入るべくわたしは香り(かおり)さんに尋ねた。

「香りさんの体が近くにないみたいですけど離れて大丈夫なんですか?」

香りさんは悲しい表情を浮かべて「大丈夫よ、わたしはもう体と離れすぎたのか戻れなかったから」

なんと言えばいいのだろう。御愁傷様?本人に言うのはなんかこの場合は違うきがする。ああ、気持ちが落ち込むよ。
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