沈黙の歌姫

気づけば海音と暮らし始めて10日が経った。


いつものように、ホームルームを終えると海音が教室にまで迎えに来る。


『今日は準備があるから、ちょっと急いで行こ』


なんの準備?って思ったけど、急いでるなら後でいいか。


いつもより早く着いたいつもの倉庫。


だけど、なんだがいつもと違う


何が違うって、バタバタしてて、バイクがよりきらびやかで、派手な服で……


【ねぇ、今日何があるの??】


『暴走だよ。』


【暴走?】


『そ、バイクで走るの』



『結歌も俺と車で参加ね』


えーーっ!?


【警察には捕まりたくないよ?】


『それはないから大丈夫。』



海音がそう言い切るなら…信じよう


『夜遅くなるから、今寝てていいよ?』


【今日はあんまり眠くないから大丈夫】


『ならいいけど。どっちにしろ、俺は準備しないといけないから、千果と花恋と幹部室で待ってて』



そう話してる間に幹部室に着いた
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