沈黙の歌姫

「どうしてかは俺から話せることじゃないけど、
モテるのに結歌と付き合うまで誰とも付き合って来なかったし、
あのマンションに連れてきたのだって結歌が初めて」


そう話す一希の目は真っ直ぐで嘘ついているようには到底見えない


「今回のことは、何かしら理由があるだろうから、ちゃんと聞いてあげて。」


うん。と頷いてこたえた。


【2人ともありがとう】


「大好きな結歌のためならなんだってするよ!」

「あいつも不器用だから、また何かあったら頼ってよ」


2人のデートの邪魔をしてしまって申し訳ないけど、2人に会えてよかった


「あ、あと最後に、これからはどんなことがあっても1人になっちゃダメだよ?今は俺らと会ったから良かったけど。」


あれほど1人になっちゃダメって言われてたのに、1人になってしまったことは反省。


それからすぐ、ココアのおかわりを持ってきた頃に海音が来た。
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