沈黙の歌姫
『結歌っ!良かった…』
「じゃあ、俺らはこの辺で」
『悪かった。ありがとな。』
「結歌じゃーね!バイバーイ!」
2人が行ってしまって、海音と向かい合って座る。
『結歌。ごめん。辛い思いさせて。』
【私も勝手に逃げ出してごめんなさい。】
『言い訳かもしてないけど、ちゃんと説明させて』
そうして、真剣な目で語り始めた。
『最近結歌元気なかっただろ?だから、元気になって欲しくて出かけようと思ったんだ。
それで、俺が話してた女のことだけど、あいつらゲーセンでなんか言ってただろ?
うるさくてよく聞こえなかったけど、どうせ私の方がとかそんな話だったんじゃない?』
うん。
『やっぱり。
その時結歌がまた元気なくなっていったから、ああ結歌が元気なかったのはこうゆうことだったんだってやっと気がついた。
学校でもそうゆう声が聞こえてたんだよな。全然気づけなくてごめん。』