沈黙の歌姫

結歌side


「ねえ、結歌これは??」


「こっちは??」


んんー〜。なんか違う!


私は今、駅前のショッピングモールのアクセサリーショップでショーケースとにらめっこ中。



あれから5日。

今日はクリスマスイブ。




今夜は暴走があるらしく、忙しそうな海音たちを横目に


「2人はクリスマスプレゼント何にしたの?」

という花恋の一言から始まった。


「しょうがないからお財布にした!晃輔なんかずっとボロボロの使ってたからさー」


「やっぱり物の方が良かったかなぁ。一希が欲しいものが分かんなくて、
料理作って2人でクリスマスパーティーしようかなって思ってたんだけど…」


「いいんじゃん!一希に限ってそんなことないと思うけど、
なんか言われたら、プレゼントはわ・た・し!って!」


「ちょっとやめてよ!」


「いいじゃん!どうせまだキスぐらいまでしか出来てないんでしょー」


「だって……。もういいから!で、結歌は?」

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