沈黙の歌姫
「随分早かったですね」
『ケーキが美味すぎた。な?』
うんうんと激しく頷きながら、
【ほっぺ落としてきちゃった】
と、冗談交じりの返答をした。
「本当にないですね笑」
『だな笑』
「「早くやりましょー!」」
待っててくれていた4人が声をかけてきた。
『悪ぃな待たせて』
「全然大丈夫ですっ」
と、紫苑が答える。
“です”ってやっぱり敬語
でもみんな恐れてるんじゃなくて、キラキラした目で海音を見る
みんなで何するか話し合った結果、スピードでトーナメント戦をすることになった。
ただやるだけじゃ面白くないから、優勝した人は、何か命令できるという王様ゲームの要素を盛り込んだ