沈黙の歌姫
「分かりました…」
最初にそう答えたのは裕貴
後ろ向きではあっても考えてくれていたのかもしれない
『はい。裕貴スクワット30ー』
「えーマジかよ!」
ぎこちない口調でそう言って笑いながらスクワットを始めた裕貴に、みんなが笑う
裕貴も素敵な人だな。
それからは…みんなぎこちないタメ口で話し始めた
スピードが終わったあとは神経衰弱をすることになり、
記憶力はいい方の私は海音と僅差で優勝出来た
そして、やっと出来た私の命令
【海音と同じで、私も特別扱いしないで、タメ口で話して】
「えー!結歌さん、姫なんですよ!?」
笑ってる海音とは対称に、みんなはまたまた大騒ぎ
【総長にタメ口なんだから、姫にタメ口でもいいじゃない!】
「それはそうですけど…」