お嬢様が婚活始めちゃいました⁉
4月___

蕾もすでに無くなり満開の桜が咲いていた

姫華「わぁ…‼きれい‼」

送迎用のリムジンの窓から公園の桜を見ながら
私は呟いた

私の名前は小鳥遊 姫華(タカナシ ヒメカ)

この春から高校2年生になる

世間一般敵な家庭とは違って俗に言うお嬢様だ

パパの会社は大手金融会社で他にも色々な事をしている

じぃや「確かに、今年は一段と綺麗に感じますなあ」

じぃやが運転席からわたしに言う

姫華「今から起こる事が無かったらもっと綺麗に見えたんだろうなあ…」

私はこの綺麗な景色と逆に憂鬱そうな顔をしていた

なぜかって? そう…あれは今から3日前の夕食の時間に告げられたある事が関係している___


姫華「えぇ⁉結婚⁉お見合い⁉」

父「ああ、この前 皇グループの社長さんから直々にお前を嫁にしたいと言われてな‼」

夕食の時間突然お見合いの話をしながら上機嫌で夕食の三星料理を食べるパパを気にせず私はズカズカ隣に言って問い詰めた

姫華「そ、それで即OKしちゃったの⁉」

父「もちのろんだよ!歳だってお前と同じくらいだし」

姫華「歳だけじゃん!」

父「学校だって編入テスト無しで入れてくれるって言うんだからいいだろう」

いやいや…私には拒否権無いのですか…

涙目になっている私に気づいたのかすかさず
ママがフォローにまわる

母「ま、まあいいじゃない!法律では別に問題無いんだし…‼」

姫華「法律とかが問題じゃなくて…、私は自分で選んだ人と一緒になりたいの!」

確かに私は17歳だから結婚できる歳ではあるけど家事はもちろん、料理だって自信ない

なのにいきなり、はい、結婚してね…なんて言われても受け止められるはずがない

父「うーん…そうは言ってもなあ…一応今週末ご挨拶に伺う事になってるし…とりあえず会うだけでもしてくれないか?」

母「会ったら気が変わるかもよ?姫ちゃんママとパパからのお願いなの、ね?」

姫華「え、えぇ…?」

その後も反抗はしたものの結果は虚しく今こうしてリムジンに揺られて皇家に向かっているのだ

姫華「行きたくないなあ…」

もう頼むから今から隕石でも降ってはくれないだろうかという私の願いとは裏腹に虚しくも皇家に
着いてしまった。

じぃやにドアを開けてもらい、よそ行きのおろしたての白のワンピースを汚さないように慎重に降りる

じぃや「話はもう通しております。こちらへ」

じぃやに連れられ厳重なセキュリティを事前にもらったパスを使って門まで歩く

姫華「早く帰りたいよぉ…早く帰って休みたい…緊張で吐きそう…」

じぃや「ホホッ…いやいや姫華様ご冗談を」

姫華「えっ?」

この時じぃや言った言葉は私には分からなかった

まさか…これから長らく家には帰れないと思い知るのはまた次のお話し…






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