風邪引き
まさか・・・ッ!! 3

「そういう問題でもなくて・・・。」
「いいから、黙ってて」
そう言った雅人は、明日香にもう一度口付ける。
何度も深い口付けをされた明日香は、意識がもうろうとしてきた。
「・・・・・雅人っ・・・!」
もういい、と押し返そうとするが、熱っぽい体で叶わず。
更には、唇が離れたと思えば、
「・・・・・・・っ!!」
「・・・明日香っ・・・・・」
自分の首筋に顔を埋められていて。
首筋に落とされた口付けに、明日香の体が反応する。雅人も、触れたところの熱さに少々驚く。
「・・・・っ!!」
「・・ごめ・・止まんないっ・・・!」
そして、明日香の唇に雅人がもう一度自分の唇を重ねようとしたとき・・・

盛大な音と共に、扉が開いた。
「明日香姉ちゃん!りんご剥いてもらったから食べて・・・・・・食べ・・・・・・・」
「・・・・・あ・・・・」
「お兄ちゃん・・・?」
「お姉ちゃん・・・?」
雅人の妹、香奈と、明日香の弟、幸太だ。二人の視線は限りなく冷たい。
「・・・あの・・これは・・その・・・」









「病人をいじめるなーーーーーー!!!!!!」     


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