愛が重くて何が悪い!
「バレー好きです。
するのも見るのもいいですよね」
「あ、出来るんだ?中学の時はバレー部?」
「いえ、吹奏楽部です。フルート吹いてました」


話に花を咲かせる悠音。
あと部長。


……。


毎日こんなとか、キツすぎる。


「おーいっ、九条。
花園さんガン見しててキモいけど」
「……花園さん、可愛いね」
「あ?あぁ、お嬢様感強いよな。
俺、お前らと真逆のクラスだけど、美少女とイケメンがいるってうちのクラスまで噂なってるし」


イケメンはお前のことな、と言い足す……多分新木。
悠音、やっぱ人気なんだ。
やだな……俺しか悠音のこと見ないでほしい。


部活終わり。
悠音の着替え待ち。
新しく増えた部活の奴らの連絡先。
その全部が悠音のスマホにもいる。
多分、申請を許可しないで、そのまま。


全部ブロックしたい。
消えちゃえばいい。


「お待たせです、九条くん」


チラホラ点在する生徒を気にしてか、敬語、苗字。
早く帰りたい。
璃汰って呼んでほしい。
< 13 / 78 >

この作品をシェア

pagetop