愛が重くて何が悪い!
悠音、すねちゃったかな……。
悪いことしちゃった。
どうしよ……。
謝って、機嫌直してくれるかな……?


悠音の後を追ってリビングに入る。


シュレッダーの音。
粉々になるピンク色の封筒。
俺に背中を向ける悠音。


「悠音……ごめんね?」


後ろからギュッと抱きつくと、悠音は俺の腕を持って振り解く。


「……やだ」


鼻にかかる震えた声。
振り向く悠音。
目尻に涙を溜めて、俺を上目遣いに睨みつけていた。


泣かせちゃった……。
どうしよ、悠音、泣いちゃった……。


「悠音……」
「どうして私には手紙はちゃんと出せって言うのに、璃汰はそうしてくれないの?
私のこと、好きじゃないの?結局……璃汰もそうなの?」


実際、まだ付き合って2ヶ月経ってない。
知らないことが多い、難しい。
ちっちゃい頃から一緒にいたらまだしも、会うのはほとんどパーティーの時だけだったし。
何が嫌で何をして欲しいのか、端々までわからない。
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