愛が重くて何が悪い!
無言の食卓。
いつもと違って、笑顔とかもない。
おいしい、けど、物足りない。


お風呂。いつも通り一緒に入る。
俺が食器洗ってる間に、一通り洗い終えた悠音は俺が入る頃には湯船にイン。


無表情。
楽しくない、楽しく。ない。


「悠音」
「……何?」


いつもみたいに笑って、こっち向いてよ、なんで前向いたままなの?


「ごめんね。ちゃんと、次から言うから」
「……うん」


それでも、震える声で頷いただけで、俺の方は向いてくれない。
嫌な顔すらしてくれてないと思う。
ただ、膝に顔を埋めて、丸くなってるだけで、何も。


お風呂を出て勉強タイム。
集中してる悠音に話しかけるのは気がひける。
真面目。


1時間、無言で勉強。
全部を終えてベッドに入ると、悠音が後から入ってくる。
いつもとは違って、俺に背中。


スマホ、見ないんだ。
俺のスマホ、確認してくれない。
俺のこと、嫌になった……?
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