愛が重くて何が悪い!
触れたい、触れたいけど、触れていいかわかんない。


まだ今日は悠音に好きって言ってもらってない。
物足りない、悠音が足りない。


「……璃汰」


小さい声で、俺の名前を呼んだ悠音。
勢いよく俺を振り返って、ギュッと俺の胸に顔を埋める。


「悠音……?」
「……なんで、ぎゅってしてくれないの……?」


理不尽だった。


でも。
泣きそうな声。
震えてる。


そんな悠音をギュッと抱きしめて頭に顔を埋めた。シャンプーのいい匂い。


「ごめんね、悠音拗ねちゃってるの、どう扱えばいいかわかんなかった」
「もっとかまって……?私が機嫌直すまでギュってしててよ……っ、イジワル……言葉だけじゃ足んないのっ」
「泣かないで、ごめんね、ごめん。
好きだから、大丈夫だよ」
「……離しちゃヤダ」


可愛い。
泣きながら俺の胸に顔を押し付けるのも。
シャツ握って離さないのも。
かまちょなとこも。
可愛すぎて困る。
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