愛が重くて何が悪い!
この間、学校の事務連絡のあと少し話をふられて、既読無視、してたんだけど携帯水没させられたよね。璃汰の犠牲は今まで5台。
水没させるためだけに用意された玄関の金魚鉢。金魚はいない。


最近のは完全防水だったりするから靴箱の中にハンマー置いてあったり?
こればっかりは向こうからだから、どうしようもなくて笑うしかね。ないね。


まぁでもその分、璃汰は浮気しないし、女の子とコミュニケーションとらないし、安心させてくれて、とても幸せ。


そう、こんな愛の重い彼といるのが、私の幸せ。
友達に璃汰の何がいいの?ってよく聞かれるけど、まあ全部だよ。
重いのは裏返したら心配性なんだよね、璃汰の場合。


「ん。いーこ」
「ふふ、ありがと」


私は靴を脱いで、背伸びして璃汰に顔を近づける。
すると璃汰は笑って私の唇にキスを落としてくれる。


「悠音、今日手紙入ってたんでしょ」
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