愛が重くて何が悪い!


◇ ◇ ◇



「悠音」


バサっと、勉強する準備をしていた私は、なぜかベッドに傾いた。
上には璃汰。
両手はベッドに押さえつけられていて、私の足の間には璃汰の右足。
動けない。
まだお風呂上がり。
ポカポカ感じる璃汰の体温。
熱っぽい瞳と、不機嫌そうな唇。



今朝の、告白のせい。


「……悠音の彼氏はだーれ?」
「璃汰」
「悠音の婚約者は?」
「璃汰だよ?」
「悠音の好きな人は?」
「璃汰」
「だよね。今日、告白されたのは、誰?」
「……」


……この“璃汰”攻めの中で、“会長”と言う単語を並べる勇気が、起こらない。
璃汰の目はマジ。
今にも殺ってやるって、そう言う顔。


「……悠音、何他の男に告られてんの」
「ごめんね、逃げちゃえば、よかったよね?」
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