愛が重くて何が悪い!
メッセージ履歴、女バレのマネージャーが、1番上。その下は璃汰パパ。


『花園さんのカバン、更衣室から取ってきてくれない?着替えと』

『了解です』
『悠音ちゃんどうしたの?』

『調子悪そうだから連れて帰る』

『お大事に』
『悠音ちゃん大丈夫?』
『璃汰くんも幼なじみのお世話大変だね』


……うざい、うざい、うざい。
やだ、既読無視してるのに、まだ送ってくる感じ、ほんとにうざい。


璃汰はずっと私のことばっかり考えててよ。
他の女の子のことなんか考えないで、そんな時間、いらない。全部、私のために使ってよ。


『たまには自分優先しなきゃダメだよ?笑』


この女、嫌い。


涙が止まんない、もうやだ。


「悠音〜、おかゆ作ってきた!
……って、悠音?また泣いちゃった?寂しかったの?俺いるよ?」


机にお盆を置くと璃汰は私の寝るベッドのヘリに座り込んで頭を撫でる。
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