愛が重くて何が悪い!
「……り、たぁ……」
「ん?」
「やだ、あの子、やだ……連絡取らないで」
「ん、わかったよ。だから泣かないで?
俺は悠音のことしか考えてないよ」


ぎゅっと抱きしめてくれる璃汰の手はいつもより優しい。
かっこいい……離れたく、なさすぎる。


「悠音、お風呂入れる?」
「……薬飲んだら、入れると思う」
「どうする?一緒に入る?」


私は首を振った。
そっか、と笑ってくれる璃汰。


さりげなくスマホを操作して女の子をブロックした。


璃汰が作ってくれたおかゆを璃汰のあーんで美味しくいただいて、介護みたいになりながらお風呂へ。
私が入ってる間に、服とかの準備はしておいてくれるらしくて、うん。
至れり尽くせりすぎた。


「悠音、寂しくなったら言ってね。
いつでも布団入るから」


璃汰はそう言うと、寝転んだ私の前で勉強を始める。
……真面目に、勉強してるの、かっこいい。
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