愛が重くて何が悪い!
苦手な英語、頑張ってるのも、ちょっとうとうとしてるのも。
温まって身体が楽になったから、のっそり自分のスマホを持って、璃汰に近づく。


「……璃汰、璃汰」
「ん?寝てなくて大丈夫?」
「うん……あのね、あのね、スマホ」


璃汰の隣にちょこんって座って、じっと見つめる。
差し出したスマホは璃汰の手に収まった。


「ふふ、いい子になったね。
自分で出すの?」
「璃汰に見てもらわなきゃ、不安になる……」


好きって言ってもらったり、ギュってしてもらったり、そう言うことと同じくらい、私にとっては大事なことなの。
ちゃんと、璃汰が私のことを好きな証。


「お風呂入ってる間に見ちゃったけどね?」


と、璃汰は笑ってほら、と、ブロックリストの人数が増えているのを確認させてくれた。


……気づかなかった。


「納得した?」
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