愛が重くて何が悪い!
俺は悠音のアゴを人差し指で持ち上げると、悠音の唇を親指で撫でる。


「……っ、り、た?」
「悠音は、ここにして欲しいの?」


悠音は、顔を赤くして、目を逸らすとこくりとうなずいた。
可愛い悠音に免じて、俺はチュッと、唇にキスをした。


「満足?」
「……満足」


悠音の顔は赤い。
少し目も腫れちゃったし、俺の制服は割と濡れてる。


「今日、部活休もっか」
「……サボり魔だね」
「悠音と一緒にいれたら何でもいいんだよ」





なんとしてでも、俺は悠音と一緒にいたいんだ。
悠音がいてくれたら、全然。


なーんにもいらない。


「悠音、高校卒業したら結婚しよっか?」
「学生結婚……?
いいね、璃汰が幸せにしてくれるなら、いつでも璃汰のになるよ」


目尻に涙を残したまま嬉しそうに笑って、悠音は俺の唇にキスをした。



───Fin
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