触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜




壊してしまいそうで怖いけど………




一歩踏み込んでみたくなる………




触れたくて仕方ないよ……奈那………




自分を見失ったらって思うと怖いよ




思いきり引っ叩かれて我に返るのかな………




俺からキスしたら………奈那はどうする?




寝てるフリしてくれる?




言っとくけど思わせぶりなことしてるの、奈那だからな?




寝言で俺の名前呼ぶとか……ズルいよ。
完全に……誘ってんだろ?




ベットに手をついた。




規則正しい寝息。
無防備な唇に今すぐ触れたい……
さっきまで触れてたその手も、足も、
感じてた体温も………
もう我慢出来そうにない。




「奈那……もう弟やめていい?」




柔らかい唇に一瞬触れて……
ダメだ……戻らなきゃって離れるけど
理性は働いてくれなくて
グッと近付き再び唇を重ねてしまった。




緊張と胸の高鳴りで少し震えてる自分が恥ずかしい。
深い眠りについたみたいだ。
本当に眠ってる。




こんな時に欲情しちゃってごめん。
弟……やめないから。
だから、無意識に煽るようなことしないで。
こっちが本気になってまた困った顔されたら今度こそ立ち直れないかもだ………











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