触りたい、縛りたい、愛したい 〜例え許されない恋だとしても〜
「可愛い女子なら電気消してって言うんだろうけど……私はちゃんと見てたいの、ヒロの感じてるとこや悶えてるとこ」
やられた………奈那には敵わないや。
「俺も見てたい……初めて繋がるから」
早くその柔らかな身体に触れたい。
さっきみたいに触ってほしい。
もうキスしたくなってる。
この甘ったるい雰囲気に身を任せていい…?
ゆっくり顔を近付けて鼻だけのキス。
耳を甘噛みして首筋に唇を這わせた。
鎖骨から胸の膨らみまでキスを落としたらブラの上からトップ部分を口に含む。
吐息を漏らしながら俺の手を取り背中に。
「……外して」
「うん……」
は、初めてなんだけど!?
ドキドキして震える手が言うことを聞かない。
少し手こずったけど生まれて初めてホックを外した。
フワッと自由になった膨らみに触れたら一気に溢れ出す奈那への想い。
床に落ちたブラジャー。
もどかしいほどキスに酔いしれて求め合った。
やっと俺たち……ひとつになれたんだ。
抱きかかえてベットに寝かせる。
生まれたままの姿で肌を寄せ合う影が重なった。
「奈那、大好きだよ…」
本当に大切な人と繋がれた喜びは想像以上に幸せなんだな。
顔が時折歪んで動きを止めるたび抱き寄せ額にキスしてくれる。
「私も大好きだよ……祐翔」
初めてそう呼ばれた時、一瞬果てそうになった。
すごく締めつけられたから。
「出逢った時から…ずっとずっと好きだった」
4年越しにやっと伝えられた。
一目惚れして今まで俺を支配してくれてたよね。
隠しきれてなかったけどこの瞬間が全てを救ってくれてる。
奈那も時折顔をしかめながら荒くなる吐息の最中。
「…知ってる、気付いてたよ」
「奈那の意地悪……」
「でももう無理だよ…っ……気持ち隠すのも……今も」
「今も……?」