触りたい、縛りたい、愛したい 〜例え許されない恋だとしても〜
「奈那っ……」
熱い吐息が浮かんでは消えた。
優しく微笑んでくれたと思ったのに……
「先にいったら許さないんだから……っ」
わかってる……わかってるけど限界ってもんが……
「まだヒロと繋がってたいの……」
だからその顔で言うのはズルいってば……
「ヒロは繋がってたくないの…?」
その質問は愚問だ。
必死に耐えて首を振る。
態勢もキツくて少しずらしたら「あっ…」て色っぽい声。
キュン…と締め付けられてかなりヤバい。
「奈那……ここがいいの?」
同じように動いたら奈那の表情が歪んだ。
俺も一緒に共倒れしそうだけど精一杯攻め続けたらビクン…!と波打つ身体。
「祐翔……っ…ダメっ」
「奈那……俺も、ダメっ」
一緒にいけたっぽい……?
それが可愛くて嬉しくて仕方ない。
ぐったりする姿に愛しさが増す。
ていうか、寒っ!!
慌てて服を着て布団の中で抱き合う。
何度も小さなキスをして微笑み合った。
「朝まで一緒にいよ?今は離れたくない…」
どこまで可愛いの…?
大丈夫、俺が起こしてあげるね。
バレないよう戻れば良いだけだし。
俺だって離れたくないよ。
いっぱい余韻を噛みしめるから腕の中に居てね。
大好きだよ、奈那。
おやすみ。