触りたい、縛りたい、愛したい 〜例え許されない恋だとしても〜
【繋ぎ止める拘束】
「えっ…!?」
ごめん、もう1回言ってもらっていいですか…?
聞き間違いじゃないよね??
「だから、秋田先輩と会ってくる」
「なんでっ!?」
ねぇ、何でそんなケロッとしてんの!?
俺たち昨日の昨日まで愛し合ってたよね!?
俺を選んでくれたんじゃないの!?
「ちゃんと断って来るよ?」
いやいやいや、クッション抱っこしながら可愛く首傾げられても…!!
それじゃ俺の気持ちは…!?
「でも2人で会うんでしょ?」
「うん、何で?」
「何で?じゃないよ…!そりゃ心配するでしょ!相手はまだ奈那のこと大好きなんだよ!?」
「大丈夫だよ、はっきり断って来るから」
手首を掴んで引き寄せる。
「わかってない、この前だって手握られてたじゃん!どんなに奈那がガードしても男の力には勝てないでしょ?」
「エヘヘ…」
「エヘヘじゃないよ…!」
俺の気も知らないで!
また何かあったらどうするんだよ!
次は本当に手が出るよ?
指一本触れてほしくないんだからな!!
ハイってクッション渡されても。
足がピタッとくっついて距離がつまる。
買い物に行った両親を家で待ってる俺たち。
確かに2人きりだけど、いつ帰って来るかわからないドキドキ感。
キスしたらやっぱり欲しくなるから我慢してたのに。
何で足の間に足入れてくるの…?
上に乗ってくるの好きだよね。
顎クイって男がするものでもないんだね?
肩に手を置いて前に立つ………
この距離感が好きだ。
だってすぐに服の中に手入れれるもん。
「わざと妬かせてごめんね…?ちょっと怒ってるヒロ可愛いから」
「……でも会いに行くんでしょ?」
あ……またキスで誤魔化す。
深いキスされたらすぐ反応するのわかってるくせに。
コントロール出来なくなるんだよ……バカ。
膝の上にちょこんと座り。
足下から手を滑らせ服の中に手を入れたら止めるんだもん。