触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜




「今はキスだけ…」ってズルくない…?
キスも好きだけどさ……
反応しちゃってんの、どうすればいい…?
奈那だって気付いてるでしょ…?
真っ昼間から……本当どうしようもない。




奈那のキスが上手いから………
気持ち良くて……我慢出来なくなる。
こんなに焦らされて………
ねぇ……本当にキスだけ……?




「奈那……部屋行こうよ」




「ダメ……」




「じゃぁ……ここでしていい?」




キスが止まる。
鼻先がくっつく距離で見つめ合って
我慢出来ないって訴えるけど、
奈那はキスしか与えてくれない。
ダメなのに何で……そう挑発するの……?
トロンとした目で煽るのに……?




ゆっくり奈那の手が下がっていく。
優しく唇を啄みながら下着の中へ。




「今はこっちだけでドキドキしてね…?」




「え……あっ……」





それも…………良い。
手から伝わる刺激でどうにかなりそう。
奈那って………すごい上手いよね。
一瞬で持ってかれそうになるんだよな。
器用だからより大胆で、気を抜いたら一気に果ててしまう。




ストンと床に足を下ろした奈那は俺の下着をずらしてきた。
さすがにヤバい気がしたけど手の刺激と上目遣いに勝てなくて目を閉じちゃう。




「まだ帰って来なきゃいいね…?」




そう言った後に更なる刺激が始まった。
思わず天を仰ぐ。




奈那……それはヤバいです。
頑張って違うこと考えないとすぐ昇天しちゃう…!
でも見たい……奈那がしてるとこ。
身震いするほど味わったことのない感覚が押し寄せてくる。





「うっ……奈那ぁ……っ」




こんなの初めてだよ……っ!!




時々目が合って……
それでも刺激は止まなくて……
食いしばるほど耐えて……
でもやっぱ無理で……その繰り返し。




駐車場に車が帰って来れば音でわかるはず。
まだその動きはない。




息が荒くなってそろそろヤバい。
あの波が来る……っ!!




「奈那っ……もう無理…!」






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