触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜




「うん、きっとすぐヒロが欲しくなる」




「我慢出来なくなったら行ってもいい?キスだけでもいいから…」




「え、私が我慢出来なかったら?」




「え……っと、」




「私がそれだけで帰すと思う?」




「お、お任せします……」




「それより続き、していい?」




「はい……」




いつもこうして丸め込まれてる気がするけど的確に欲しい言葉をくれる。
その見透かされてる感がまた興奮してしまうんだけど。




シーッと指立てて声を出さないように漏れる吐息はキスで消す。
果てる前は手で口を覆いながら耐え忍ぶ。




大好きだよ、奈那。




2人で乗り越えれるよね……?
どうしてもこの先俺の人生から
奈那は消えないんだ。
その笑顔で「ヒロ」と呼ばれるたびに胸が踊る。




「ずっとヒロと居たい」




手を握りしめて言ってくれた言葉。
忘れられないよ。




絶対忘れない。













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