触りたい、縛りたい、愛したい 〜例え許されない恋だとしても〜
「あ……そうだよね、着替えて…ゆっくりしなよ」
慌てて反応しそうなのを抑える。
本当、正直過ぎるのも考えものだな。
自重しないと。
パッと離れて階段の方へ奈那を向かせた。
「じゃ、ホットミルクだけ飲んでから寝ようかな?一緒に飲も?」
「うん、わかった。作って持ってくね?」
そんなのお安い御用だよ。
奈那は砂糖なしだよね。
出来れば眠りにつくまで一緒に居たいな。
奈那の寝顔、めちゃくちゃ癒されるんだ。
一応ノックして入ったけど
スカート脱いでる時でびっくりした。
「わわ、ごめん…!」
「別にいいよ〜見慣れてるくせに」
そうじゃない時に見るのは不意打ち過ぎてテンパってしまう。
ホットパンツ履いてくれて良かった。
テーブルの上にカップを置く。
「ヒロのホットミルク久しぶり〜」
「うん、俺も久しぶりに飲む」
「一緒に温まろ」
「うん…」
一口飲んで、美味しいって言う。
パラパラと参考書を見てるから感心。
終わったのにまだ勉強するんだ…?
一通り見てパタン…!と閉じた。
「よし、だいたい合ってる」
「合ってるって…?」
「今日の入試問題、ほとんど正解書けてる」
「嘘っ!マジ!?すげー!!」
「ズレて書いてなきゃだけど」
「いやいや、そんなヘマしないでしょ奈那は」
ニッと微笑む姿も最高なんだよな。
ちょっと待て……
萌え袖にカップ両手持ち……
フゥフゥしながら飲んでんじゃん……!
か、可愛い……!!
眠りにつくまでって思ってたけどこれはこれでヤバし……!!
一緒に居る時点で理性保たないのに。
さっさと飲んで退散するしかない…!
本当は居たいけど……
今日は一番疲れてる日なんだ。
一週間耐えれたんだからまだ頑張れるだろ…!!
「温まった?」
「え…!?」
急に振られて頭真っ白になった。
そしたら両手握りしめてくんだもん。
理性飛ぶからやめて…!
次は頬に触れて……耳まで。
ちょ、どうしたの!?
「良かった……冷たかったのマシになってる」
「えっ!?」