触りたい、縛りたい、愛したい 〜例え許されない恋だとしても〜
「でも奈那っ……」
「ん…?」
「激しくしないで……その、今日は早くいきたくない」
驚いた顔するから完全に引かれたと思った。
どうしよう、水差してばっかだ。
急に立ち上がり俺から離れてしまった。
呆れられたよな。
やめようって言われたら立ち直れない…!
初のH中断か!?
仕方なくズボンを履こうとした。
「ちょ、何してんの?」
うぅ……何しても怒らせちゃう。
ズボンを取り上げられ後ろに回る奈那。
そしたら耳もとで囁いてくる。
「ちょっと違ったことしよっか…?」
えっ…!?と言う間もなく目の前が真っ暗になった。
えっ?えっ?えっ!?!?
これって………目隠しっ!?!?
きっとこれは奈那のネクタイ!?
女子だけリボンタイとネクタイが選べれる校則だ。
滅多につけてなかったけど、まさかここで使うとか……
視覚を奪われて落ち着かない。
背後の気配は消えた。
「自分で取っちゃダメだからね?」
前方で声がする。
再び乗っかってきてキスされた。
初めての感覚……
見えないだけでこんなに感じ方が違う。
奈那がどう出てくるかわかんないし
どんな瞳で見てるのかもわかんないからゾクゾクする。
まだ欲しいのに離れられたら不安に駆られる。
お願い、放置しないで……
「ヤバ……思ってた以上に良いね?これ…」
奈那も感じてくれてるの…?
ねぇ、どこ…?
手を伸ばせば何かに触れたけどスッと居なくなった。
「え……奈那!?」
「ふーん、本当に見えてないんだ」
感心してる場合じゃなくてこっち来てよ。
ていうかこれ、俺にとっては地獄絵図だ。
思いきり反応したまま触れ合えないなんて……
手探りで奈那を求めたらちゃんと来てくれた。
膨らみに触れて逃がすまいと舌を這わせる。
もうおあずけはゴメンだ。
先にいかせてやる。
襲われたいけど却下。
今だけ見えなくても襲ってやる。
感じるところは攻められるから。
ただ目隠しされてるだけでこんなに荒々しく出来るもんなんだな。
感じてる声だけを頼りに触れていく。
でも立場逆転なんて慣れたもの。
熱く火照った身体をいとも簡単に弄ばれる。